体ニキビ

2019.10.01

背中ニキビの原因と治療方法

今回は背中ニキビの治療方法について説明していきます。
是非参考にしてください。

1 背中ニキビの治療

背中ニキビは、正しい治療方法によって改善することが出来ます。 当院の見解を元に背中ニキビの原因、治療方法、症例写真を用いて説明していきます。

1-1 背中ニキビの主な原因

背中のニキビの原因は、顔に出来るニキビと同じく、毛穴が詰まり溜まった皮脂を餌に増殖するアクネ菌です。アクネ菌は皮脂を栄養源とし、増殖すると炎症を起こしてしまいます。放っておくと、化膿しニキビ跡が残る可能性があります。

特に背中は、環境が悪くなりやすい部位です。下記では、その理由を背中ニキビの主な原因として示していきます。

背中のニキビができる具体的な原因

・皮脂腺が多く集まっている
背中は皮脂線が多く集まっており、他の部位に比べてニキビが出来やすい部位です。

・通気性の悪い衣類で蒸れる
蒸れによって汚れや汗が皮脂と混ざり、アクネ菌の栄養源を作りだし、増殖しやすい環境になります。

・衣類の着用の仕方が悪く刺激を与える
ニットなどを直接肌に着ると肌に刺激を与えてしまいます。

・シャンプーやボディソープの流し残し
シャンプーやボディソープの流し残しは、毛穴を詰まらせる原因となります。

1-2 背中ニキビの治療方法

当院では背中ニキビに効果的な治療方法があります。当院の見解をもとに解説します。

背中ニキビは、ケミカルピーリング、レーザー、イオン導入の3ステップの組み合わせ治療が最も効果的です。

ケミカルピーリングは、薬剤を使い毛穴の角質を溶かすことで、毛穴の詰まりを取り除き、ターンオーバーの正常化を促進します。レーザー治療は、殺菌・抗菌作用で、炎症による赤みの沈静化、ターンオーバーを促進して色素沈着を改善させます。イオン導入は、微弱の電流を流し、必要な美容成分を肌の真皮層まで浸透させる治療方法です。保湿や抗酸化作用のある成分を使用します。

この3ステップの組み合わせ治療が最も効果的であり、短い期間で改善する可能性がある治療方法なのです。

ここからは当院の治療プランを紹介します。

イセアクリニックの予約フォーム1

この治療プランは1回に、下記の治療方法を行います。

・ケミカルピーリング
サリチル酸マクロゴールピーリングor PRX マッサージピール

・レーザー治療
ジェネシス orレーザートーニング

・イオン導入
ビタミンC orプラセンタ or ヒアルロン酸

患者様のニキビの状態や症状に適切な施術を行います。10回コースの場合は、ニキビの状態に合わせて毎回治療方法を選び効果的な方法で改善させます。

ケミカルピーリングについてはこちら>
治療方法についてはこちら>

繰り返すニキビにはアグネス

繰り返す背中ニキビには、アグネスが効果的です。
アグネスとは、高周波で皮脂線を破壊することができる治療方法です。皮脂の過剰分泌の根本的原因である、皮脂線を破壊した毛穴からは二度とニキビができることはありません。

1-3 背中ニキビの治療期間 

背中のニキビ治療は、症状の度合いによって異なりますが、1回の施術で改善する可能性は低いと言えます。組み合わせ治療を続けて、回数を重ねることで確実に症状を改善させていきます。
下記は、当院での背中ニキビ治療を受けた方の症例です。

背中症例

期間:6ヶ月
20代 女性
施術 ピーリング14回、イオン導入11回、ジェネシス3回
こちらの方は、背中ニキビの赤み、痒みがありご相談にいらっしゃいました。ピーリングでターンオーバーの正常化を促し、進行を抑え、イオン導入とジェネシスの殺菌・抗菌作用で炎症を抑えました。月に1回という間隔で治療を行い、赤みや痒みは消失し、症状を改善することが出来ました。

このように背中ニキビは、効果的な治療方法を続けて受けることが大切です。ニキビの状態などによりますが、6ヶ月から1年で改善することができます。

2 背中のニキビ治療の効果をより出す方法

背中ニキビ治療の効果をより出す方法は、背中を清潔に保つことです。治療だけに頼るのではなく、新しいニキビを作らないよう、自己管理をすることが大切です。背中は皮脂線が多い部位で皮脂の量が多い為、毛穴に皮脂を詰まらせないことが重要です。

2-1 背中ニキビに効果的な衣類

ストレスや暑さからくる背中の汗は、皮脂を多く含むためベタつき、蒸発しにくい特徴があります。それらが、汚れなどを含み毛穴に入ってしまうと、アクネ菌の増殖につながります。
汗を吸うシルクやコットン、リネンなどの素材を使用した衣類を着用することがいいでしょう。また、ニットなどが直接肌に触れると、皮膚に刺激を与えてしまいます。インナーを1枚挟んで着ることをお勧めします。

2-2 入浴時に出来ること

お風呂の際には、背中を優しく、丁寧に洗うように意識しましょう。
よく泡立てて、強くこすらないように優しく洗う事を心がけましょう。
入浴時も少し長めに入り、毛穴を開かせ、汗と一緒に皮脂や汚れを流しましょう。入浴後も化粧水や乳液での保湿を指導することもあります。

2-3 ホルモンバランスを整える生活習慣の見直し

ストレスや寝不足などの生活習慣の乱れによって、ホルモンバランスの乱れを引き起こしニキビの原因になります。新しいニキビを増やさないためにも、生活習慣を見直し、ホルモンバランスを整えることが大切です。

生活習慣

原因 解消法
ストレス 定期的にストレスを発散させることがポイントです。 適度な運動や好きなことをしてストレスを発散させましょう。
睡眠不足 毎日決まった時間に寝る事をクセづけることがポイントです。十分な睡眠時間を確保できる時間に寝る意識を付けましょう。
食生活 脂分・糖質の多いものを避け、バランスの良い食生活を心がけましょう。

背中ニキビに大切なことは、背中を清潔に保つことです。着用する衣類の素材や背中の洗い方に気を付けてください。

3 背中ニキビはニキビではなく他の病気の可能性

背中ニキビだと思っていた症状が、ニキビではない疾患の可能性があります。
原因は、マラセチア菌(真菌)というカビの一種が炎症を起こし、ニキビに似た「毛包炎(もうほうえん)」の可能性があります。

毛包炎

毛包炎は、見た目が非常にニキビと似ており、ニキビと見分けがつきにくい症状です。赤みを帯びており、膿が毛穴に溜まっている状態です。軽い痛みを感じる事もあります。
全身にできる可能性があり、背中や首後ろ、太ももなどに多く見られます。

毛包炎は原因菌が違い、ニキビ治療では治りません。毛包炎の場合は真菌の専門薬が揃っている、皮膚科(保険診療)の受診をお勧めします。

4 まとめ

今回は背中ニキビの治療方法について説明しました。

・主に背中ニキビは毛穴の詰まりが原因である。
・6ヶ月から1年で改善することができる。
・ケミカルピーリング、レーザー、イオン導入といった方法で背中ニキビは治る
・ご自身で、新しいニキビを作らせないことで、治療は効果的に実感できる
・毛包炎といった別の病気の可能性がある

背中ニキビは治療をすれば、改善します。まずは一度、当院のカウンセリングを受けてみてください。


この記事の監修

皮膚外科医

大山 希里子

経歴

  • 平成25年

    藤田医科大学 卒

  • 平成27年

    東京都立墨東病院皮膚科

  • 令和1年

    東京イセアクリニック 入職

  • 令和2年

    セルリアンタワーイセアクリニック院長就任

  • 令和3年

    東京イセアクリニック 美容皮膚科診療部長就任

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